会長挨拶
この度、第57回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会を2024年1月13日(土)〜14日(日) に都市センターホテルにて開催させていただくことになりました。伝統ある本会の学術集会会長を拝命し、身の引き締まる思いです。
さて、医学の進歩や生活環境整備などに伴い、日本人の平均寿命は過去60年間で20歳近く延伸しました。最新のデータでは、男性は81歳、女性も87歳を超えるレベルに達し、今後もさらに延伸すると予測されています。一方で健康寿命と平均寿命の差は10年程度存在しており、疾病あるいはその合併症を患いながら暮らしている、あるいは認知症やフレイルにより正常に社会生活を営めていない方がいらっしゃることも事実です。このような不自由から脱する、あるいは少しでも軽減して『健康に生きる』には、本学会が扱う成人病・生活習慣病をいかにうまく治療あるいは管理していくかがキーポイントとなります。
さて、新たな技術に基づくがんの治療法も開発され、また昔は夢物語であった臓器再生も現実味を持つ時代となりました。今回の学会では、米国・日本を股にかけて活躍されている新進気鋭のお二人の先生から、これらに関する特別講演をいただく予定です。また、フレイルやロコモとも関連の深い骨粗しょう症、進歩する心疾患・腎疾患へのアプローチ、個別化医療が進むがん治療、高齢者に対する外科手術、そして糖尿病の合併症対策・治療のupdateなど、医学の多岐にわたるテーマを学び、ご参加いただいた先生方・医療スタッフの方が、新たな視点に基づいた医療を行っていただけるような内容の学術集会にしたいと考えております。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。どうかよろしくお願いいたします。